運動中、脳には何が起きているのか? 運動すると気持ちいい理由を解明


「運動すると、カラダに何が起こるのか?」そう、筋力やスタミナがつきます。定期的に運動していれば、オフィスの階段をのぼることだってへっちゃらです。では、運動と脳の関係についてはどうでしょう? ソーシャルメディア共有アプリ『Buffer』の共同創業者であるLeo Widrich氏による「定期的な運動と幸福感の関係」についての解明を紹介します。 ■運動中、何がきっかけで脳内に幸福感が生まれるのか? 神経伝達物質「エンドルフィン」によって、運動中、気分がよくなることは広く知られていますが、それが運動とどのような関連を持ち、ヒトにどのような影響をもたらすのでしょうか。まずは、実際に脳内でどのようなことが起こっているのか、みていきましょう。 運動をはじめると、脳がストレスを認識します。心臓の負荷が増えるにつれ、脳は「この『敵』と戦うのか、それとも逃げるか」を考えます。また、このストレスから自分自身と脳を守るため、「BDNF(脳由来神経栄養因子)」と呼ばれるタンパク質を分泌します。BDNFは、メモリーニューロンに対する保護と回復の因子を有しており、いわばリセットスイッチのような働きをします。それゆえ、運動のあとは気持ちが楽になり、物事がクリアになったかのような気分になるのです。 これと同時に、脳ではストレスと戦うもうひとつの化学物質「エンドルフィン」が分泌されます。エンドルフィンの主たる目的について、研究者のマクガーバン(MK McGovern)氏は、次のように述べています。 エンドルフィンは、運動の不快感を最小化し、苦痛な気持ちを防御する。むしろ、強い高揚感すら促すものである。 運動中、脳では多くのことが行われているのです。座っていたり、精神を集中させたりしているときよりもずっと活発です。下の図のように、静かに座っていた後の脳(左)と、20分ウォーキングした後の脳(右)を比べてみると、その違いは一目瞭然です。 以上のことからわかるように、BDNFやエンドルフィンこそ、運動がヒトを気分よくさせる要因です。BDNFやエンドルフィンは、モルヒネやヘロイン、ニコチンといった常習性のある物質とも類似しています。そう聞くと怖いものでもありますが、これらと異なり、人体に良いものである点が大きな違いです。

http://www.lifehacker.jp/2012/08/28/upload_files/120829brainexercise2.png 運動中、脳には何が起きているのか? 運動すると気持ちいい理由を解明 was originally published in ライフハッカー[日本版] on September 07, 2012 at 02:00PM by (author unknown)